骨上げ      

 

(こつあげ)

【民俗】〈人の一生〉

骨上げは日本の東西で全収骨と部分収骨の地域に分かれ、市域は全収骨地域の西端に位置する。火葬は市域平野部の真宗地帯で卓越し、桝塚東(上郷地区)では「きれいに拾わないと成仏できない」とされ、足から拾って最後に頭骨をかぶせ、あとには灰が残るだけだった。骨は親しい人から順に拾い、一般に骨壺は用いられず、上げた骨は箱か盆、ロジのようなものに入れた。おシャリさんと呼ばれる第二頸椎の骨は京都の本山に納めた。〈人の一生〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻664ページ、16巻606ページ