(こっかんしすう)
【自然】
酷寒指数は夏の不快指数に対する冬の寒さ指数である。体感としての寒さは気温だけではなく、身体から熱を奪う風の影響が大きく、シベリアの屋外労働の目安としてボドマンが表した指数である。酷寒指数(S)は、
S = (1-0.04t)(1+0.272v)
で表され、tが気温(℃)、vは風速(m/s)である。北海道の根室や留萌の1月における酷寒指数は2.6以上であるが、これまで内陸で最低気温の極値を記録した上川盆地では1.8である。ちなみに伊吹おろし吹走時の豊田市街地西部の台地上では、酷寒指数が2.0であり、北海道内陸部の1月平均酷寒指数を上回る。これは、酷寒指数に対しての風の寄与率が高いためで、風速が1.0m/s 増すごとに体感温度は1.0℃下がる計算になる。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻111・120ページ