牛寺廃寺            

 

(ごでらはいじ)

【考古】

高橋地区の野見町・御立町に所在する古代寺院跡で、矢作川左岸の段丘端部に立地している。昭和47(1972)年の集中豪雨で用水路の一部が崩壊した際に古代瓦が発見され、同48年の発掘調査で格子タタキの平瓦や無段式の丸瓦が出土した。瓦以外には須恵器浄瓶が出土しており、遺跡は仏教寺院跡である可能性が高い。軒丸瓦の鋸歯文縁の破片が出土したとされており、勧学院文護寺跡や伊保廃寺との関係が注目される。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻59・167ページ、20巻366ページ

→ 牛寺遺跡