子供組 

 

(こどもぐみ)

【民俗】〈社会生活〉

子供組は小学校高等科までの男子の集まりで、大将、オヤカタなどと呼ばれた最年長者のもと、子供仲間としてムラの諸行事に参加した。畝部西阿弥陀堂(上郷地区)では、神社の掃除、灯籠の火点しのほか、山の講(山の神祭り)、左義長、地蔵祭り、観音祭り、天王祭り、提灯祭りなどを行った。トナリムラの子供組とは対抗関係にあり、矢作川を挟んだムラ同士で石合戦をした。千足では弘法様やお釈迦様の時の供え物を打越(みよし市)の子供が貰いに来ると、「打越、こつぼしケンカに来い」と囃した。戦後、子供組の行事は廃止されたり、大人の指導のもとで活動する子供会に引き継がれたりした。稲武地区では少年団が組織され、各家へ門松の砂の配布、神社掃除など行い、市木(高橋地区)では、幼年会ができ、田を借りて米作りや、氏神での朝起き会、墓地での肝試し、子供相撲、年末の夜回りなどの活動をした。〈社会生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻519ページ、16巻473ページ