(コモどうふ)
【民俗】〈食生活〉
豆腐を藁などで包み、だし汁で煮込んだコモ豆腐は、山間部の法事や正月などに作るごちそうだった。簗平(小原地区)では1丁の豆腐を3つくらいに切り、藁で包んだものを茹で、水分が抜けて硬くなったものを煮物にした。田津原(旭地区)では、2人で藁の両端を持って包んだり、1人で巻寿司用の巻き簀を使って包んで作り、正月のごちそうになった。神殿では、コモ豆腐は法事の時のオツボに入れるごちそうとされていた。〈食生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻316ページ、16巻316ページ