(ころもしたまちのず)
【近世】
延宝年間(1673~81)に作成された幕領時代末期の衣(挙母)町の様子を描いた絵図。天和元(1681)年に衣に転封してきた本多家が陣屋を築くのに利用されたものと考えられている。中央には「御蔵七ヶ所」を取り囲むように、「御堀」とそれに続く水路が絵図の上に青色の紙で貼り込まれ、堀に囲まれた部分に「御屋鋪(おやしき)」と貼紙がされている。その周辺には道に沿って大手町をはじめとする8町の町名と1軒ごとに家の区画が描かれている。家には戸主の名前や間口、屋根の種類、座敷の有無などが記載されている。本図は江戸時代前期の市街の状況を知る貴重なものであり、市指定文化財である。
『新修豊田市史』関係箇所:3巻43ページ
→ 挙母町