裁縫雛形
(さいほうひながた)
【民俗】〈衣生活〉
戦前の裁縫女学校では実物の衣服を縫うほか、裁縫雛形(ひながた)と呼ばれるミニチュア衣服を製作し、各種衣類の形態や縫い方を学んだ。ミニチュア版であるが縫製方法は実物と同様で、布地を節約しながら多くの縫い方を学習できた。この雛形を使い、長着、羽織、袴、振袖、留袖、襦袢、産着、股引、夜着などの和服類、ブラウス、ワンピース、ズボンなどの洋服類、箪笥掛けや蚊帳などの日用品まで、あらゆるものを製作した。〈衣生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻283ページ