(さいみそ)
【民俗】〈食生活〉
おかず味噌のことで、市域山間部でよく食べられてきた。川面(足助地区)では、麹に細かく切ったキクイモ、ヤマゴボウ、ナス、キュウリ、ニンジン、シソの実などを入れ、味噌に1週間ほど漬けて金山寺味噌を作った。足助の町場や迫(藤岡地区)などでは、醤油になる前の大豆を取り出し、醤油の実として副菜にした。牛地(旭地区)では納豆味噌として煮た大豆を麹で発酵させ、塩水に漬けた後に乾燥させて山椒などを加えて食べた。〈食生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻320ページ、16巻318ページ