(さとやまくらしたいけんかん「すげのさと」)
【現代】
都市と農山村の交流や農山村地域への定住を進めることを目的に、豊田市が足助地区の新盛町に整備した里山体験やふれあいの場とする施設で、平成23(2011)年5月に開館した。市町村合併後、市は農山村地域の課題を解決するために山村活性化事業「里山耕」基本計画を策定した。すでに地元の有志が「あすけ新盛裏山塾」を発足させて活動していた新盛自治区が、同事業のモデル地区に選定された。また、事業内容の一つとして里山暮らしのモデルとなる耕流拠点施設(すげの里)が整備されることになり、すげの里は、平成20年に新たに始まった「新盛里山耕流塾」の活動拠点となった。ここでの主な活動は、地域住民が都市住民と共同作業で伝統的な循環型の里山生活を再生する取り組みや耕作放棄地をフィールドとした農作業体験(市民農園開設等)、農作物の栽培から調理まで里山の暮らし体験(旬栽食講座)のほか、新エネルギーを体験する講座(バイオガス活用講座)等が開催され、都市住民との交流(耕流)が図られている。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻703ページ、14巻621ページ