山村条例

 

(さんそんじょうれい)

【現代】

令和4(2022)年1月に豊田市が制定した条例で、正式には「豊田市山村地域の持続的発展及び都市と山村の共生に関する条例」という。本条例は、自治の基本を定める「まちづくり基本条例」の""都市と山村の共生""、""共働によるまちづくり""の理念の下、持続的な山村地域づくりを実現するための理念や規定を示し、都市と山村の共生のもと市民が山村とのつながりのある暮らしを実践し、次の世代につないでいくことで、持続的な山村地域づくりと地域資源を生かした活力の向上を目指し、その実現を図ることを目的とする。本条例を進めていく上での共通認識を持つため、森林、田畑、川などの豊かな自然環境のほか、山村での暮らしの営みや感じられる幸せなどの各要素を、広く市民に共有すべき「山村の価値」として定義した。さらに山村地域の持続的発展と都市と山村の共生を実現するために、市の責務、市民・山村住民・事業者等の役割を明記し、条例が示す内容を総合的かつ計画的に推進していくために、令和2年度に策定した「おいでん・さんそんプラン」に沿って、施策を推進することとその体制が定められた。本条例は、前文と本文9条からなり、条例制定の過程においては、市民に広く理解される条例とするため、市民や学識経験者で構成された「市民検討委員会」を設置するとともに、山村地域の高校生や中学生と意見交換する機会を設けるなど、市民との共働により条文素案の検討が進められた。また本条例では、市民に馴染みやすい内容とするために、条文中の新しい価値観や生活様式の変化に伴う山村の価値を生かした暮らしについて、市民検討委員会や中高生のイメージした内容が前文で例示され、特徴の一つとなっている。

→ おいでん・さんそんビジョン