(じかたび)
【民俗】〈衣生活〉
農作業用の地下足袋は大正時代から販売されるようになった。足袋の形をしており、底の部分が厚く仕上げてあってじかに地面を歩くことができる。ジカタビ、チカタビ、ハダシタビ、タビグツなどと呼んだ。脛からつま先まで全体を覆うものと、足首からつま先までを覆うものの2種類があり、どちらもコハゼで留める。戦前までは貴重品で、嫁入り道具としても持参した。女性用はコハゼが3枚か4枚、男性用は12枚くらいついていた。〈衣生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻267ページ、16巻263ページ