四十九日

 

(しじゅうくにち)

【民俗】〈人の一生〉

四十九日は死後の法要の区切りで、大多賀(足助地区)ではシアゲ、キアケ、ヒアケ、ユミアケといい、ムラの人が米1升を持ってお勤めにきた。この日、簗平(小原地区)では餅を搗き、盆に小さいもの49個をのせた上にフタ餅を置いて仏前に供え、法要後、フタ餅を鉈で切って塩をつけて食べた。北(小原地区)では「四十九日まで死んだ人は屋根棟にいる」とされ、この間、亡くなった人の着物を洗って軒に北向きに干しておいた。〈人の一生〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻667ページ、16巻610ページ