(しぜんりゅうろ)
【考古】
猿投地区の花本遺跡や高岡地区五反田遺跡で発見されている人工的ではない自然に形成された河川のこと。洪水で砂が流れ込んだり湿地化することで徐々に埋没したり、人為的に埋められてしまうことがある。発掘調査では護岸施設や取水施設等が発見されることもある。人々は自然流路を漁労や稲作、水上交通などのために管理するだけでなく、土器や不要物を廃棄したり水辺の祭祀を行う場として積極的に関わってきた。このため自然流路には土器、木製品や植物遺体などが良好な状態で遺存していることがある。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻220ページ、19巻73ページ