地蔵菩薩立像(個人蔵)

 

(じぞうぼさつりゅうぞう)

【美術・工芸】

像高95.4cm、桜材一木造、内刳なし、彫眼、彩色(剥落)。剃髪の僧形で、覆肩衣に衲衣を着け、左手に宝珠、右手に錫杖を執る通形の地蔵菩薩立像である。現状の右手は後補であり、当初は掌を手前に向けて垂下させる与願印をあらわす古式の地蔵菩薩像であった可能性も考えられる。制作年代は平安時代前期(10世紀)とみられる。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻30ページ

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