自治区誌

 

(じちくし)

【現代】

コミュニティの基礎的単位である自治区の記録。住民が企画、編さんを行ったものが多く、内容としても地区の歴史だけでなく活動の記録、町の変遷の記録、写真など多彩である。『豊田市史』編さん事業が行われていた昭和50年代から昭和60年代初めに刊行された『保見町誌』(昭和54年)、『高橋村誌』(昭和60年)、『堤誌』(昭和63年)等は、市史に倣った歴史書として編さんされ、高度経済成長期の変わりゆく郷土が資料とともに記録に残された。平成17年の市町村合併後、地域づくりの補助制度を活用した「わくわく事業」により実施された区誌編さんは、地域の開発の記録や住民自身のコミュニティ活動の記録としての意味合いが強くなり、住民の共同体意識の醸成や町づくりの一環として編さんされた。