自治体史(誌)

 

(じちたいし(し))

【現代】

昭和の大合併といわれた市町村合併を契機に、昭和30(1955)年頃から自治体史(誌)の編さんが盛んとなり『高岡村誌』(昭和31年)『下山村誌』(昭和37年)『上郷町誌』(昭和41年)『猿投町誌』(昭和43年)『藤岡村誌』(昭和49年)『足助町誌』(昭和50年)『松平町誌』(昭和51年)などが刊行された。これらは合併で変容する地域の記録、閉町の記念誌、自治体の周年記念として事業化され、郷土の自然・沿革・行政・文化生活・産業等の記録としての意味合いが強かった。また小中学校の教材として作成された『小原村誌』(昭和39年)、高度経済成長期に生活様式の急激な変化を危惧し郷土資料の滅失の危機感から編さんされた『旭町誌』(昭和55~57年)、地域に残る資料調査に基づき執筆された歴史書としての先駆けとなった『豊田市史』(昭和51~63年)が刊行された。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻350ページ

→ 自治区誌『豊田市史』