(しちょうかくライブラリー)
【現代】
昭和48(1973)年3月31日に豊田市視聴覚ライブラリー設置条例により設置された豊田市の視聴覚教育の中枢機関。市では従来からフィルム購入と保管、フィルム選定試写会、16ミリ映写機技術者養成講習会、各公民館地域における映画会の企画等を中央公民館(市民センター)で行ってきたが、視聴覚ライブラリーは、単なる機器・機材の貸出サービスだけに留まらず、作品指導面においても広く市民から利用されてきた。昭和61年から市に伝わる昔話や偉人伝をアニメーション化し、郷土学習にも力をそそぎ、平成元(1989)年には今までの実績が評価され、視聴覚教育賞(文部大臣賞)を受賞している。平成14年には、管理運営の所管が豊田市教育委員会から財団法人豊田市文化振興財団へ移管されたが、その後、平成29年4月より視聴覚機器の貸し出しは停止されて機能が縮小、令和5年3月31日をもって廃止された。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻329ページ