(ジムグリ)
【自然】
ナミヘビ科ジムグリ属に属するヘビ。北海道、本州、四国、九州に生息する日本固有種。成体は茶褐色の均一な背色を持ち、腹面には市松模様に似た黒色の斑点を持つ。日本本土の他のヘビ類に比べて頸部のくびれがあまり明瞭でなく、太短い印象を受ける。幼蛇は成体とまったく異なる模様を呈する。地中の空間に潜っていることが多く、ネズミ類や食虫類などの小型哺乳類を捕食する。市域での分布は丘陵地、山地を中心とするが、高岡地区で轢死体が発見されたこともあり、平野部にも低密度で生息しているらしい。アオダイショウと同様、かつては人里近くにあって鼠害の軽減に一役買っていた動物だったと思われる。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻551ページ