(しもごう)
【古代・中世】
古代賀茂郡に属した郷名。「しものさと」とも読める。石神遺跡出土木簡に「下枯里」「□□(下枯ヵ)里」と記した木簡2点が出土し、従来平城宮から出土した木簡に「上枯郷」が存在したため、当初上枯・下枯の地名であったのが、「枯」字がとれ上・下の里名に変化したことが想定できるようになった。賀弥郷が上(北)とすると、信茂郷はその下(南)ということになり、賀弥郷が寺部遺跡周辺と推定できれば、御立町あたりか広く渡刈町・鴛鴨町あたりも候補地となろう。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻75ページ