社会福祉展(第1回)

 

(しゃかいふくしてん(だい1かい))

【現代】

昭和44(1969)年11月17日~22日にかけて「みんなで幸せを築こう-第1回社会福祉展」が市役所ホールにて開催された。主催は豊田市社会福祉協議会で、「社会福祉に対する理解と関心を深めるため、社会福祉の実態を紹介し、もって市民福祉の増進を図る」という主旨だった。展示内容は以下の通りである。①児童福祉(カギっ子の現状と対策、非行はなぜおきるか、子どもに対する親の期待)、②老人福祉(あなたは何年生きられるか、生命をむしばむもの、55歳定年は若すぎる、高齢者の健康状態)、③心身障害児童福祉(コロニーとは、身体障害児の原因、精薄児をもつ親、5人に1人は事故から)、④社会福祉協議会、⑤子どもの遊び場(遊び場は少ない、赤い羽根子どもの遊び場)、⑥国家予算のあらまし(社会福祉は政治のアクセサリーか、生活保護世帯の生活費は一般勤労者世帯の半分)、⑦交通事故、⑧母子保健(1等国にある親の無慈悲、婦人労働は10年前の2倍、先進国の3倍も高い妊産婦死亡率)、⑨共同募金、⑩国民生活の動向、⑪県民のねがい、⑫公害問題、⑬過疎問題、⑭その他。社会福祉の範疇に交通事故、公害問題、過疎問題なども入っているところに当時の状況がうかがえる。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻209ページ