(じゅうおうじやくしにょらいざぞう)
【美術・工芸】
像高 87.3cm、檜材寄木造(体部は杉材)、内刳、玉眼、素地。本像は明治期に足助八幡宮から移された尊像といわれ、足助神宮寺の唯一の遺品である。衲衣を着け、右手は掌を前に立て五指を伸ばし、左手は脚上で薬壺を執り、結跏趺坐する通形の薬師如来坐像である。頭部は鎌倉時代末期から南北朝時代頃の作で、体部は江戸時代の補作である。像内に墨書銘があり、享保2(1717)年に井上佐源次によって修理されたことがわかる。市指定文化財。
『新修豊田市史』関係箇所:21巻82ページ
→ 薬師如来