浄雲寺阿弥陀如来坐像

 

(じょううんじあみだにょらいざぞう)

【美術・工芸】

浄雲寺(霧山町)所蔵。像高112.0cm、檜材寄木造、内刳、玉眼、漆箔。衲衣を着け、腹前で弥陀定印(力端定印)を結び、蓮華座上に結跏趺坐する通形の阿弥陀如来坐像である。舟形光背は、二重円相の周囲を小化仏群で埋めるほか、阿弥陀如来、大日如来、薬師如来、地蔵菩薩などやや大きめの計8体の化仏をあらわす千仏光背であらわされている。像内には納入物を籠めた可能性があるが現在は確認することができない。定朝様式の如来像を規範として制作された尊像であるが、江戸時代の復古作とみられる。市指定文化財。


『新修豊田市史』関係箇所:21巻75ページ

→ 阿弥陀如来