新切1号墳

 

(しんきりいちごうふん)

【考古】

挙母地区の平和町に所在した新切古墳群のうちの一つで、昭和52(1977)年に平和小学校の建設に伴って発掘調査が行われた。墳形は直径12m前後の円墳と想定されている。横穴式石室の側壁が床面から高さ約40cm分残存していた(写真)。1号墳が調査されたのみであるが、新切古墳群には5基の古墳があったとされる。石室内と前庭部から須恵器の蓋杯や高杯、壺が出土しており、7世紀初頭の築造と考えられている。


『新修豊田市史』関係箇所:1巻479ページ、19巻555ページ