神葬祭

 

(しんそうさい)

【民俗】〈人の一生〉

稲橋(稲武地区)は現在でも神道の家が多く、八幡神社神主が葬式を行う。旗、葬列の花、花筒などの葬具は仏式と共通で、食事も精進料理だが、北枕や枕替えなどは行わず、棺に三途の川の渡し賃なども入れない。葬列はタイマツ、箒、銘旗、旗、草履、墓誌で、埋葬地の四囲に注連縄を張る。十日祭、二十日祭の後、五十日祭を忌明けとする。盆の代わりに彼岸を重んじ、初めての彼岸をハツミタマと呼んで組の人を招く。〈人の一生〉

『新修豊田市史』関係箇所:16巻656ページ