(ずいうんじじぞうぼさつりゅうぞう)
【美術・工芸】
瑞雲寺(西中山町)所蔵。像高58.2cm、檜材一木造、内刳なし、彫眼、彩色(現状剥落)。僧形であらわされ、覆肩衣と衲衣に袈裟を着け、内衣とその結び紐をのぞかせ、両脚を揃えて蓮華座上に立ち、右手に錫杖を執り、左手に宝珠を載せる通形の地蔵菩薩立像である。像は風化が進み、後世の補修を受ける部分もあるが、おおむね当初の造形をとどめており、制作年代は12世紀末頃とみられる。台座裏に墨書銘があり、この地蔵菩薩像は千鳥寺から寛永4(1627)年に移されて来たものであることがわかる。
『新修豊田市史』関係箇所:21巻65ページ
→ 地蔵菩薩