(スーパーマーケット)
【現代】
セルフサービス方式の比較的規模の大きい小売店がスーパーマーケット、略してスーパーと呼ばれる。販売する商品分野により、食料品スーパー(食品スーパー)、衣料品スーパー、住居関連スーパー、衣食住の商品を広く取り扱う総合スーパーがあるが、スーパーマーケットという場合は食品スーパーのことをあらわすことが多い。市域では、えぷろん、ドミー、フィール、バロー、ハローフーズ、名鉄ストア、ヤマナカ、やまのぶなどの食品スーパーが出店してきた。時期(時代)や店舗の規模により、大規模小売店舗法や大規模小売店舗立地法の対象となる規模の店舗も対象とならない店舗もあった。移動販売に取り組んでいるスーパーもある。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻760ページ、13巻631・666ページ
【民俗】〈食生活〉
市域で最初に店舗展開した大型の小売店は「トヨタ生活協同組合(トヨタ生協)」であった。戦前の「トヨタ百貨店」を前身とし、昭和24(1949)年に名称変更して市域に多くの支店を開いた。「スーパーやまのぶ」は現在の喜多町で昭和9年に開業した八百屋が前身で、昭和34年の伊勢湾台風を機に店舗を改造し、市域で最初にスーパーマーケット方式を導入した。その後、昭和42年に「ほていや(ユニー)」、同45年に地元資本の「サントクヤ」が開店し、翌46年には「ヤマナカ」が「長崎屋」の食品部門として出店、同時期に「Aコープ」も展開するなど、スーパーマーケットの出店が相次いだ。自家用車の普及で郊外型の広い駐車場を備えた大手スーパーが人気となり、食品スーパーの一形態として、バスを使った移動スーパーもあった。スーパーマーケットでさまざまな食材が購入できるようになり、洋食の普及、日常食の多様化に大きな影響を与えた。〈食生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:17巻497ページ