スズラン食堂

 

(スズランしょくどう)

【近代】

鈴蘭食堂とも書かれる。昭和6(1931)年に開業。第一次世界大戦後、日本においても大衆消費社会化が進展し、都市では流通や商業が飛躍的に拡大していく。関東大震災後には女給のサービスを売り物にするカフェが登場、昭和初期のエログロナンセンスと呼ばれる世相を代表する存在となった。地方都市でもある挙母にもそうした風潮が伝わり、開業となった。スズラン小唄も作られるなど、挙母を代表するカフェであった。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻605ページ、11巻317ページ