(せいたいじいせき)
【考古】
稲武地区の桑原町に所在する古代~中世の集落遺跡。標高約500mの、名倉川支流の黒田川左岸の河岸段丘上に立地し、現在は中世の石塔が並んでいる(写真)。発掘調査は行われていないが、古代~近世の遺物が多数出土し、輸入青磁の小片を含めた中世陶器16点は平成8(1996)年に市指定文化財となった。これらは瀬戸窯産などの製品で、四耳壺や水注などは蔵骨器として用いられ、石塔とともに中世墓関連の貴重な遺物となっている。
『新修豊田市史』関係箇所:20巻592ページ
→ 中世墓