全国植樹祭

 

(ぜんこくしょくじゅさい)

【現代】

昭和25(1950)年4月4日に山梨県甲府市で開催されて以降、国土緑化運動の中心的な行事として全国各地で行われるようになった植樹祭。公益社団法人国土緑化推進機構と開催県との共催で、毎年4月から6月にかけて実施され、令和4(2022)年6月5日の滋賀県甲賀市での開催で72回を数える。天皇・皇后によるお手植えと参加者の記念植樹、緑化功労者や学校植林・緑化コンクール入賞校の表彰などを通じて国民の森林に対する愛情を培うことがねらい。この行事を通じて全国各地の山間地域での造林運動も活発化した。第30回全国植樹祭は昭和54年5月27日に「緑で結ぼう山村(むら)と都市(まち)」をテーマに藤岡町で開催され、天皇がヒノキを皇后がハナノキをお手植えし、約2万人が参加して、ツブラジイ・シラカシ・アラカシなどの記念植樹が行われた。


『新修豊田市史』関係箇所:5巻598ページ