蔵平遺跡

 

(ぞうひらいせき)

【考古】

下山地区の下山田代町に所在。標高442~455mの地点に縄文時代と平安時代の集落遺構が分布し、縄文時代のスクレイパーが出土している。平安時代の集落遺構は、丘陵の斜面に築かれた竪穴建物跡10基や石組みのカマド遺構が検出され、また「井井」などの墨書のある灰釉陶器10点や漁網用の管状土錘18点が出土している。9世紀代の山間部開発によって成立した集落と考えられている。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻144ページ、20巻430ページ