第四紀

 

(だいよんき)

【自然】

地質時代のうち最も新しく約258万年前から現在を含み、未来へ継続する時代がこれにあたる。第四紀の終わりは未だ決められていない。第四紀のうち、約1万年前を境にその前を更新世、約1万年前より後が完新世に区分され、両者を合わせて後期第四紀と呼ばれている。第四紀は人類の進化・発展の時代であり、また寒冷で中高緯度地域や山地の氷河が発達した氷河期と、氷床が融解し海面が上昇する温暖期が規則的に繰り返しみられる点などが特徴とされる。この寒冷化、温暖化の変化に伴って、地球における気候や地形、地質環境が変化しており、市域においても、この時代に応じた環境変化が起こってきたと考えられている。具体的には後期第四紀における寒冷化や温暖化による海面変化に伴って、河床が下刻や埋積することで形成される複数の河岸段丘面や沖積面までを含めた地層の層相変化にもその形跡を認めることができる。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻5ページ