(たかねごし2ごうよう)
【考古】
市内西端部の挙母地区千足町(旧賀茂郡域)へと続く猿投山西南麓の一小支丘陵の北向き斜面に構築された須恵器窯。一般国道153号豊田西バイパスの建設に伴う事前調査として昭和56(1981)年3月に発掘調査が行われ、井ヶ谷78号窯式期(9世紀初頭)の須恵器窯1基(窖窯、残存長8.4m)と灰原が検出された。須恵器の中には灰白色の胎土に降灰釉が掛った原始灰釉と呼ばれる一群もみられ、灰釉陶器生産が本格化する直前の様相を示している。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻154ページ、20巻34ページ