高橋節郎  1914~2007

 

(たかはしせつろう)

【現代】

豊田市名誉市民。漆芸家。大正3(1914)年9月14日、長野県阿曇郡北穂高村(現安曇野市)に生まれる。旧制松本中学を経て昭和13(1938)年東京美術学校(現東京芸術大学)工芸科漆工部卒業。昭和21年第1回日展入選。28年10月に第9回日展審査員に就任、51年4月東京芸術大学美術学部教授、56年12月日本芸術院会員、59年紺綬褒章受章、61年4月勲三等瑞宝章受章。平成2(1990)年11月文化功労者に顕彰、7年11月高橋節郎館開館、昭和59年10月に豊田市民文化会館で「黒と金の世界 高橋節郎」展が開催され、翌月に作品75点が、平成6年4月には107点が豊田市に寄贈され、これらの作品を展示するために高橋節郎館が整備された。高橋節郎館には、鎗金の屏風やパネルの作品を中心に、高橋氏が漆芸と並行して制作した墨彩画や漆版画、さらにはグランドピアノ、ハープ、フルートといった楽器に金銀の装飾を施した作品などが展示されている。平成9年11月文化勲章を受章、10年3月7日豊田市名誉市民に推挙された。平成19年4月19日死去。享年92。


『新修豊田市史』関係箇所:5巻522ページ