(たかみかずし)
【現代】
小原名誉村民。小原村長。明治44(1911)年8月20日、小原村大字乙ケ林に生まれる。昭和4(1929)年に小原村役場職員となり、同26年に収入役、助役を歴任、昭和37年8月に村長に就任し、以後、昭和53年7月まで4期16年にわたってその任に当たった。在任中には小学校の統廃合を手がける一方、社会教育の場としての中央公民館や西部児童館、太平児童館などの児童福祉施設、さらには老人憩いの家などの福祉施設の建設にも尽力し、併せて医療面で不安を抱えていた小原村の恒常的な医師の確保に奔走している。昭和47年7月に集中豪雨(昭和47年7月豪雨)に見舞われた際には、不眠不休で復興を目指す村民の先頭にたち、小原村再生の礎を築いた。また西加茂郡町村会長、社会福祉協議会長、県市町村職員共済組合役員なども歴任、こうした功績から昭和53年11月25日に小原村名誉村民に推挙され、昭和57年4月には勲五等瑞宝章を受章、その後、平成4(1992)年6月22日に80歳で死去した。