滝古墳群 

 

(たきこふんぐん)

【考古】

猿投地区御船町の矢作川右岸に広がる上位段丘面(挙母面)上に築かれた4基からなる古墳群。2~4号墳は未調査のまま滅失したが、いずれも小規模な円墳の横穴式石室墳とみられる。平成10(1998)年に発掘調査が行われ隣接地に移築保存された1号墳は径16mの円墳で、墳丘の盛土中に約1800個もの多くの角礫や川原石が含まれていた点に特徴がある。石室は竪穴系横口式石室の流れをくむ無袖形で、主に墳丘の盛土中から出土した須恵器の杯や壺・器台の型式によって、古墳は6世紀後葉に築造され7世紀前半に追葬が行われたとみられている。

『新修豊田市史』関係箇所:1巻428・458ページ、19巻478ページ