(たぶんかきょうせい)
【現代】
「多文化共生」には研究者によってさまざまな定義が存在するが、総務省による『多文化共生の推進に関する研究会報告書-地域における多文化共生の推進に向けて-』(平成18年3月)によれば、多文化共生は「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」と定義されている。この報告書が出された後、総務省が都道府県や政令指定都市に向けて多文化共生推進のためのプラン作成を通達していることから、自治体の考える多文化共生にとって総務省の定義は重要なものとなっている。なお、愛知県内では県や名古屋市のほか豊川市などでも『多文化共生推進プラン』が作成されているが、豊田市では『豊田市国際化推進計画』以外にそうしたプランは作成されていない。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻539・543・545・625・666ページ