ダルマガエル

 

(ダルマガエル)

【自然】

アカガエル科トノサマガエル属に属するカエル。日本固有種。本州と四国に生息していたが、四国の集団は絶滅したと思われる。東西2つの亜種に分割され、このうち市域にみられるものは、東海、近畿、瀬戸内地方にみられるナゴヤダルマガエルであり同所的に生息するトノサマガエルと似るが、体型や斑紋、鳴き声に違いがある。トノサマガエルより水生傾向が強く、ほ場整備後の乾田に適応しにくいためか、瀬戸内、近畿地方では著しく減少しているが、東海地方では比較的多く残っており、市域でも平野部の水田で普通にみられる。地域によってはトノサマガエルよりよく見かける印象がある。丘陵地以上では少ないが、足助地区や下山地区でも孤立集団が確認されている地点がある。国の絶滅危惧IB類、県の絶滅危惧II類。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻539ページ