(ちいきふくし)
【現代】
豊田市における地域福祉の取り組みは昭和60(1985)年頃から始まった。社会福祉協議会の呼びかけに呼応して地区コミュニティ会議に福祉部が設置され(昭和60年には16)、講演会、友愛訪問、ゲートボール大会、手紙訪問等のほか、例えば美里地区では幼稚園の運動会に公民館高齢者学級の高齢者を招待、石野地区では独居世帯高齢者を昼食会へ招待、前林地区では公民館報をカセットテープに録音して高齢者に届けるといった活動が記録されている。平成12(2000)年に制定された社会福祉法第4条に「地域福祉の進展」が位置付けられ、同法に基づき豊田市では平成27年3月に地域福祉計画・地域福祉活動計画を策定した。行政計画と民間計画を一体的に策定したところに本計画の特徴がある。平成30年9月に進捗状況も含む調査が実施されたが、地域活動を牽引する担い手不足の実態が明らかになった。そのため住民福祉教育の推進が重要性をさらに増している。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻401・688ページ、14巻203ページ