(ちかすいりゅうどう(けい))
【自然】
地下水は、地面や河床、湖底などから地下に浸透して、上流から下流に向かって地形の傾斜方向、あるいは地質の傾きの方向に流動している。地下水の流れは、重力によって流れるものと、圧力によって流れるものがある。涵養域から涵養された地下水は、流出域において湧出するまで、地下水流動系と呼ばれる一つの地下水の流れでつながっている。涵養域と流出域の位置によって、複数の地下水流動系が形成される。市域を流れる地下水についても、それぞれの流域においていずれかの地下水流動系に相当しており、地下水の保全・管理を考えたときには、地下水流動系がどのように形成されているか、対象地域の地下水流動の環境実態を明らかにしておく必要がある。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻338ページ
→ 涵養域