竹林 

 

(ちくりん)

【近代】

大正期に伸長した林産事業の一つ。生産された竹材は、木舞竹として建物の壁に利用されたほか、ノリ養殖のソダ、イネなどのハザ掛け、物干し、竹細工なども用途であった。竹皮も包装に利用された。愛知県は大正9(1920)年に竹林造成奨励規定を制定している。東加茂郡の竹林事業は大正7年に林業技手として着任した榊原益良に負うところが大きく、大正10年には竹林講話会が各町村で開催された。西加茂郡も大正14年に郡農会が竹林品評会を開催している。猿投村の井上農場も竹林育成に熱心であった。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻596ページ

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