池泉・庭園遺構

 

(ちせん・ていえんいこう)

【考古】

古代以降、宮殿や居館あるいは寺院などの特別な施設では庭園が造られてきた。市域で発掘調査された庭園遺構としては、猿投神社の神宮寺の一つである猿投町の龍性院跡の17世紀前半に作庭されたとみられる客殿庭園がある。この庭園は客殿から鑑賞する座観式庭園で、池泉とその三方を囲む築山で構成されている。築山1では山麓に吐水滝口が設けられ、頂部には八幡社が祀られていて、築山2からは草庵の礎石が検出されている。この庭園跡は平成29(2017)年に「旧龍性院庭園」として国指定名勝となった。

『新修豊田市史』関係箇所:3巻687ページ、20巻184ページ

→ 旧龍性院庭園