中条家長  1165~1236

 

(ちゅうじょういえなが)

【古代・中世】

鎌倉時代前期の武士。中条氏は武蔵の武士であり、家長は鎌倉幕府の評定衆もつとめた有力者であった。承久3(1221)年の承久の乱に際しては、幕府宿老の一人に数えられている。この乱で一族の小野盛綱が没落したあと、高橋荘の新たな地頭になり尾張守護を兼ねたと考えられている。以後、鎌倉時代を通して中条氏が高橋荘地頭を継承し、次第にその地を主要な拠点としていった。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻236ページ