長興寺雲版

 

(ちょうこうじうんばん)

【美術・工芸】

縦40.7cm、横36.4cm、厚1.15cm、銅鋳造、長享2(1488)年銘。市指定文化財。この雲版は、左右にくびれが各1か所、下部に突起があり、撞座は複弁八葉の蓮華文である。吊手は3弧であるが左右は欠損している。吊手孔は1個、背面に撞座をはさんで「西矢作普門寺」「長亨(ママ)二年五月日」と陰刻銘がある。西矢作とは現在の岡崎市で、矢作川中流右岸の自然堤防上に位置する。もともと長興寺の仏具ではなく、伝来の経過は明らかでない。


『新修豊田市史』関係箇所:21巻425ページ

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