(ちょうこうじしゃかず)
【美術・工芸】
縦142.2cm、横66cm、掛幅装、絹本着色。中国の元代の画家顔輝の釈迦如来像との伝承を持つ。肉身を象る輪郭線は正確無比で、衣文線の繰り返しは心地良いリズムを生む。絵画作品の質としてはすこぶる高い。釈迦像として伝わってきたが、踏割蓮華を踏みしめること、印相が中国宋代に流行した逆手来迎印(阿弥陀如来の左右の印相を入れ替えた印相)であることなどから、もとは阿弥陀如来の来迎の姿として描かれたものであろう。市指定文化財。
『新修豊田市史』関係箇所:21巻172・232ページ