長興寺不動明王像

 

(ちょうこうじふどうみょうおうぞう)

【美術・工芸】

室町時代(15世紀)、絹本濃彩、縦103.8cm、横38.7cm、市指定文化財。火焔光背を伴い剣と羂索を執って岩座に直立する不動明王を描く。その像容は平安前期の天台僧・安然が『不動明王立印儀軌修行次第胎蔵行法』第19観の示す特徴と多くの一致点があり、護身仏として描かれたものと思われる。本図と同様式同図様の不動明王像を臨済宗夢想派の僧・妙沢こと龍湫周沢がしばしば描いており、その影響がうかがえる。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻234ページ

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