(ちょうぜんじあみだにょらいざぞう)
【美術・工芸】
像高48.5cm、檜材一木造、内刳なし、彫眼、漆箔。長善寺(貝津町)の本尊として祀られる尊像で、弥陀定印(力端定印)を結び、結跏趺坐する通形の阿弥陀如来坐像である。全面に厚く後補の漆箔が覆い、当初の彫刻がみえなくなっているほか、面部なども修理時に削り直され、両手や両脚部分も後補に替わっているなど、大幅な修理の手が入っているが、根幹部の木材は古く、構造や耳輪の形状など古式(古様)を示す部分もあり、平安時代後期頃の作品である可能性も考えられる。
『新修豊田市史』関係箇所:21巻39ページ
→ 阿弥陀如来