(つかごしいせき)
【考古】
籠川の支流本徳川に面した標高104~123mの籠川面上に築かれた弥生時代後・終末期を中心とする遺跡。猿投地区の本徳町塚越・小坂他に所在。昭和50(1975)年のほ場整備事業に伴う発掘調査で長さ8m、幅1m、深さ約1mの断面Ⅴ字形の溝が検出され、埋土上位からパレス・スタイル壺やS字甕・ミニアチュア土器など90個体以上の弥生後・終末期の土器が集中して出土し注目された。環濠集落であったとみられ、他に縄文時代前・中期の土器や古墳時代の須恵器、灰釉陶器、移動式カマドなども出土している。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻222・225・370ページ、19巻23ページ