ツグミ

 

(ツグミ)

【民俗】〈食生活〉

ツグミは法律で禁猟になるまで、よく食べられていた。ツグミは秋になると渡って来るので、通り道にカスミ網をしかけてとった。おとりのツグミを飼い、鳴き声でおびき寄せて取る方法もあった。おとりのツグミをオヤ(親)といい、飼うのは大変だったという。ツグミは毛羽を取って串に刺し、丸焼きにした。醤油をつけてあぶったり、甘ダレをつけたり、ショウガだまりで食べたりした。香ばしくておいしかったという。〈食生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻362ページ