堤氏 

 

(つつみし)

【古代・中世】

三河国重原荘堤郷を名字地とする武士。室町幕府の奉公衆を務める。康正年間(1455~57)に堤新次郎は三河国重原荘堤之郷、越中国般若野荘を保持していており、堤之郷からは内裏造営段銭として150貫文を納めていたことが知られる。また、室町幕府政所執事の伊勢氏に仕えている者もいた。長享年間(1487~89)には、堤孫三郎が奉公衆の五番衆に属していたことが確かめられる。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻367ページ、6巻434ページ