(ツバメ)
【自然】
スズメ目、ツバメ科。夏鳥。全長17cm。「燕尾服」の由来となった尾羽は雄の方が長い。飛翔昆虫を捕食し、水飲み、水浴びも飛びながら行う。建造物に泥と枯草でお椀型の巣をつくる。民家の軒下など人の住む場所で繁殖するのは、天敵であるカラスなどが近寄りにくいことが考えられる。市域の平野部では最近ツバメが減っているといわれている。その要因として、田畑の減少により餌となる虫が少なくなったことや、軒下のある住宅が減少、また巣材の泥が付きにくい外壁材が増えたことで巣づくりが困難になったなどが考えられる。以前は害虫を食べる益鳥、商売繁盛の吉兆として歓迎されたが、最近では糞が汚いと敬遠され巣を落されるのが増えたからとの指摘もある。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻565・579ページ